2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

読書『人生を半分あきらめて生きる』Ⅲ

あきらめて生きる、というのは未来や将来を考えない、あきらめるということかもしれない。 ~時間の呪縛から放たれて「今、この瞬間」に心を込めて本当に生きること。わたしたちは本当に人生にふれ、味わい、堪能しているだろうか。非凡なものを、とりわけ平…

映画『Mr.ノーバディ (2021)』

Mr.ノーバディ (2021) NOBODY 監督 イリヤ・ナイシュラー きちんと勤務時間まで働き、帰宅して少し休憩して市内の映画館に向かう。この作品、ずっと気になっていたのだ。(そんなのばかりだな)もう大体のストーリーは予想がつく。予想つくが観たい。4点以…

読書『人生を半分あきらめて生きる』Ⅱ

あきらめないという選択肢はないのだ。 ~カウンセラーの仕事の一つは、「人生に対する幻滅とあきらめの過程の援助」だ。大切なのはあきらめるか、あきらめないか、ではなく、あきらめ方です。~ 教師の仕事もある意味カウンセラーに似ている部分もあるので…

映画『ファーザー (2020)』

ファーザー (2020) THE FATHER 監督 フロリアン・ゼレール 高評価なのでいつか観てやろうと思っていた作品。年休を取り、1時間早く仕事を切り上げ、市内の映画館へ自転車で向かった。私は評価点4点以上だったら、感動作だと期待する。だが、そうではなかった…

映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋 (2021)』

ザ・ファブル 殺さない殺し屋 (2021) 監督 江口カン 父の日。娘からプレゼントされたチケットを片手に、自転車で市内の映画館に向かった。この作品は5点満点中の4点を超え、評価急騰中である。 のっけから殺人シーン、カーアクションで掴みはOK状態。主役の…

映画『アメリカン・ユートピア (2020)』

アメリカン・ユートピア (2020) DAVID BYRNE'S AMERICAN UTOPIA 監督 スパイク・リー 映画に関しての私の欠点は、某サイトの評価だけで情報をほとんど仕入れずに鑑賞を決めてしまうこと。『ポンポちゃん』の鑑賞後、有名味噌カツ店で昼食を食べ、古本屋で新…

映画『映画大好きポンポさん (2020)』

映画大好きポンポさん (2020) POMPO: THE CINEPHILE 監督 平尾隆之 ずっとこの映画を観るのを楽しみにしていた。この日は雨。実家に行くヨメを送ることもかねて政令指定都市にマイカーで行くことにした。近場では、本作品は上映していないのだ。 アニメだか…

読書『人生を半分あきらめて生きる』(諸富祥彦)

人生を半分あきらめて生きる (幻冬舎新書) – 2012/5/30 諸富 祥彦 (著) 自称まとめノートが5冊目に入った。4冊目は12月13日の『いじめ・自殺』から6月20日の『わたしが正義について語るなら』まで、紹介した本は20冊。要するにノート1冊終えるのに半年かかっ…

読書『わたしが正義について語るなら』Ⅱ

聞きなれない言葉が出てきた。 ~この世界は「虚仮の一念」と言って、そのことばかりやっていれば、なんとかはなるものです。自分に才能がなくても虚仮の一念でやればいつかは花が咲く。~ 「虚仮の一念」の後に、「岩をも通す」と続く。自分は「虚仮の一念…

読書『わたしが正義について語るなら』(やなせたかし)

わたしが正義について語るなら (ポプラ新書) – 2013/11/5 やなせたかし (著) ご存知、正義の味方『アンパンマン』の作者である。正義について語る資格じゅうぶんである。 ~ほんとうの正義というものはけっしてかっこうのいいものではないし、そしてそのため…

読書『不幸な国の幸福論』Ⅻ

幸せへのヒント、それは自然に対する畏敬の念。 ~自然の中に身を置いたとき、あるいはまた生命の神秘に触れたとき、人間を超えた大いなる力のようなものを感じる人は多いでしょう。人間には決して作ることのできない美を生み出した何ものかを前に誰しも謙虚…

映画『BLUE/ブルー (2020)』

BLUE/ブルー (2020) 監督 吉田恵輔 子どもの前でなければ教師ではない。そんな持論はいいとして、1時間の年次休暇を取り帰宅。ジョギングをした後、隣市のミニシアターに向かう。この劇場で観るのは2日連続となった。 本作は超過激な『ヒメアノール』の監督…

映画『ブックセラーズ (2019)』

ブックセラーズ (2019) THE BOOKSELLERS 監督 D・W・ヤング 『ビーチバム』の観賞後、菓子パン2つ食べて、本作観賞。これも消去法で選ぶ。古書店、希少本売買のドキュメンタリーである。私も古書店をよく利用するのだが、それも大手チェーン店、しかも一冊10…

映画『ビーチ・バム まじめに不真面目 (2019)』

ビーチ・バム まじめに不真面目 (2019) THE BEACH BUM 監督 ハーモニー・コリン 隣市のミニシアターで観賞。今日は13日。3が付くのでサービスデーである。本作は、高評価というわけではないのだが、他に観るものもないので、消去法で選択した。 実際にこのよ…

読書『不幸な国の幸福論』Ⅺ

命には限りがあることを知ることも幸福のヒントなのだ。 ~人は誰もが本質的には死刑囚であり、この瞬間も死に近づいているのだということを、忘れっぽい頭に思い出させてやってください。そうすれば、限りある時間を、家族や友人を、そして自分自身を、今よ…

読書『不幸な国の幸福論』Ⅹ

あきらめ力が幸せになるポイントなのだ。 ~「諦める」明らかに見極める。物事の本質を見極めれば、つまらないことに固執しなくなる。その上で断念すべきことは潔く思い切り、自分なりの目標や夢に向かっていく。「あきらめ力」を磨くことが幸せな人生に繋が…

読書『不幸な国の幸福論』Ⅸ

今回の幸福のポイントは2つだ。 ~足るを知る者は富む。何事においても足るを知って満足することのできる者が本当の意味で豊かな人間なのだ。足ることを知れば人によって辱められる心配がなくなり、ほどよいところでとどまれる者は危ない目に遭わずに済む。…

読書『不幸な国の幸福論』Ⅷ

幸福のヒントは、未来志向で生きるということ。 ~今のつらさをこれからの人生で生かそうと未来志向で生き始めた途端、不幸は不幸でなくなります。それどころか幸福を見出すための貴重な財産になる。~ 自分がつらかったあの時、どうしてこう思えなかったの…

読書『不幸な国の幸福論』Ⅶ

不幸、幸福といった話題になると、よく出てくるのがこの人だ。『夜と霧』の作者である。 ~フランクルは懸命に語りかけます。人生はあなたに何かを期待している。生きていれば、未来に、あなたを待っている何かが必ずある、と。~ ~人間が生きることには、…

読書『不幸な国の幸福論』Ⅵ

幸福や不幸なんて存在しないと言いながらも「幸せに生きる上で大切なこと」が書かれている。 ~幸せに生きる上で大切なこと、まず一つは心というものが秘めている力について。苦しみの中から新たな生きがいを見つけ、立ち上がっているだけの力もまた、人の心…

映画『コンティニュー (2021)』

コンティニュー (2021) BOSS LEVEL 監督 ジョー・カーナハン 隣市のショッピングモール付設の映画館で観賞。この劇場だけは55歳以上1100円なので、有難い。 対戦ゲーム的な画面から、いきなりバトルシーン。死んでも死んでもまた同じ1日が始まる…どこかで観…

映画『クルエラ (2021)』

クルエラ (2021) CRUELLA 監督 クレイグ・ギレスピー とおっても久しぶりにヨメと映画を観た。ヨメはジブリとディズニーしか観ない、と決めているのだ。市内の映画館では、本作はもう1日に3本しか上映しない。まあコロナ禍の中で上映してくれるだけでも感謝…

読書『不幸な国の幸福論』Ⅴ

幸福だ、不幸だと騒ぐが、どんな状態をそういうのだろうか。 ~幸福を定義しようとしてはいけない。幸福について誰かがした定義をそのままうのみにしてもいけない。幸福とはこういうものだと考えた途端、その定義と自分の状態とを引き比べ、何かしらのマイナ…

読書『不幸な国の幸福論』Ⅳ

日本人は流されやすい国民なのだ。 ~日本人の流されやすさの根底にあるもの。その一つは、日本人というのは非常に好奇心旺盛な国民だということ。それゆえに、古来、他国の文化に興味を持ち、柔軟かつ巧みに取り入れることができた。しかし一方で目の前に現…

映画『生きろ 島田叡―戦中最後の沖縄県知事 (2021)』

生きろ 島田叡―戦中最後の沖縄県知事 (2021) 監督 佐古忠彦 映画の日。隣市のミニシアターで夕方から鑑賞するのは久しぶりだ。この作品は、かつて都会でも上映されており、圧倒的高得点を叩き出していた。少し遅れても評判のいい作品を上映してくれるミニシ…

読書『不幸な国の幸福論』Ⅲ

わが国では自殺者が年間3万人になるという。自殺者が多いというのも、不幸な国である。 ~日本の自殺率が高いのは、恥の文化が浸透し、貧窮を恥と考える、社会全体も失敗に対して不寛容、仏教や神道は自殺を罪悪として禁じていない。武士道は生き恥をさらす…

映画『フィールズ・グッド・マン (2020)』

フィールズ・グッド・マン (2020) FEELS GOOD MAN 監督 アーサー・ジョーンズ 娘夫婦宅によって煮物のお裾分けをしてから、隣市のミニシアターへ。「3」が付く日なので1000円で鑑賞できる。驚異的な高得点を叩き出している本作をチョイス。これはアニメなの…

映画『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実 (2019) 』

ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実 (2019)THE LAST FULL MEASURE 『パーム~』に続き観賞。 泣いた。久しぶりに泣けた。高評価だったのだが、あまり期待していなかったので、大収穫の気分だ。 よく観る戦争モノだ。銃撃、爆破の音と映像。戦闘シ…

映画『パーム・スプリングス (2020) 』

パーム・スプリングス (2020) PALM SPRINGS 監督 マックス・バーバコウ 場所はどこであれ、映画のはしごをしようと決めていた。いろいろ迷ったが、隣市のミニシアターで観賞。本作はなんとなく気になっていたが、見逃してしまった作品である。パーム・ストリ…

読書『不幸な国の幸福論』Ⅱ

不幸な国だという例が挙げられている。それは、社会保障費の貧弱さである。 ~いざというとき暮らしを守り支えるためのセーフティネットがわが国ではいかに貧弱かが分かり愕然とします。社会保障がなぜ貧弱なのか、経済が発展したことで得たお金をさらなる経…