読書『逃げ上手ほど生き上手 』 Ⅲ

なぜ逃げることになってしまうのか。

~日本では儒教の影響か「克己の精神」なんてことを言いすぎです。人生はある程度楽しくやらないといけません。自分が持っているいいものをもっとよくするための努力はいいけれど、あんまりできないことを必死になって努力ばかりしていると、精神衛生にも健康にもよくない。そうまでして苦しく生きる必要がどこにあるんでしょう。~

学校現場でも、「克己」なんて言葉を使わないまでも、たくさんのことを子どもに要求しすぎていると思う。授業が一コマ増え、英語教育が増え、情報機器も使いこなせと。教える内容も、詰め込みすぎだ。極限まで頑張らせるところが「学校」というところだ。

ところで、私の勤務校は、「学校へ行くことが楽しい」という子どもが増えてほしいそうだ。だが、教師は「分かりやすい」授業を追求する必要はあるだろうが、「楽しい」は追求しなくてはならないのだろうか。

アメリカの教育で重視されているのは「分析力と判断力と決断力」、日本で重視されるのは「集中力と記憶力と自己管理能力」それらを持った人が受験競争に勝つような入学試験が組まれている。~

~本当に頭がいい人というのは、自分が欲しいもの、必要なものを知っている人、持って生まれた長所、短所を客観的に見る能力がある人=自分の「分」を知る人。つまり、頭がいい人というのは、自分が幸せに生きる方法を編み出せる人のこと。~

欲しいもの、必要なものはすぐには思いつかないが、家族は大切かな。もうあまり欲張らず、自分をよく見せようとは思わないでおこう。長所、短所も分からない。何か指摘されたら素直に耳を傾け、改善していこう。(R4.1/25記)

読書『逃げ上手ほど生き上手 』 Ⅱ

逃げたくなる人が増える時代背景が書かれている。

~若い人にとっては、心から尊敬できる人が見つからない不安な時代。そして年配の人にとっては、年長者だからと言って尊敬してもらえず、かえって若者からないがしろにされそうで不安な時代。それが今の日本。~

ベテランがベテランらしさを発揮することがなかなかできない。成果主義が導入され、職場に余裕がなく、若い人の相談に乗ってやることもできない。企業も即戦力ばかり求め、人を育てようという気概がない。まあ、自分も年配だが、蔑ろとは言わないまでも尊敬などされていない。そんなことは、どこ吹く風、気にしないでおこう。

~日本の格差なんて世界の水準に比べれば、本当に小さいものです。日本人はただ格差があるという事実に今気づいて怖がっているところなんです。~

アメリカのしっかりしたお母さんは「お前はお前の意見を持ちなさい」と教えます。人はそれぞれ違うことが大前提となっている。だから意見も、自分だけの意見を持っていることが大切だとされています。~

日本社会は全く違う。例えば学校では、子どもが自分だけの意見を述べたら「生意気」「わがまま」と判断される。集団を維持することや人間関係に波風を立てないことが先決されるのだ。その図式は職員室でも同じだ。管理職にモノを言えば、ひんやりとした空気が流れるのだ。意見を主張して、目立つことが悪なのだ。

~徹底的に本心を話し合わないといけない時代がやってきます。日本人はもっと話す、聞くという訓練をしないといけません。~

「アクティブラーニング」「言語活動」「話す聞くの重視」など、文科省も幾度となくアドバルーンを掲げて話す力、聞く力を育てようと試みてきた。だが知識偏重の学力観は変わらない。入試が変わらないことが物語っている。「忖度する」「以心伝心」「慮る」など、同調圧力が強い国民性が変わらねばなるまい。

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム (2021)』

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム (2021) SPIDER-MAN: NO WAY HOME 監督 ジョン・ワッツ

座禅の後、家人と喫茶店でモーニング、ジョギングの後、別の喫茶店で今度は昼飯を兼ねて一人モーニング。そして自転車で劇場に向かった。2週間前に続き、2度目の鑑賞。またいつかきっと観ようと思っており、時間もちょうどよかったのだ。上映直前、お世話になっている方と会い、びっくり。

今回は吹き替え版だが、まったく違和感がなかった。劇場で2度観ることなどほとんどないのだが、ストーリーがわかっていても、普通に楽しめる。いやそれよりも、人物の言葉、しぐさなどに注視することができてよかった。

悪を倒すことだけが正義のヒーローではない。そして「大きな力には、大きな責任が伴う」というテーマが貫かれている。強さや力の行使だけではだめなのだ。強いからこそ、それにふさわしい振る舞いがあるということか。感動だけではなく、何かを問われているような気がする。予告編もばっちり観て、ますます今後が楽しみだ。(R4.1/23記)

映画『GUNDA/グンダ (2020)』

GUNDA/グンダ (2020) GUNDA 監督 ヴィクトル・コサコフスキー

市内の劇場から帰り、正月かいもんの餅を2つ焼いて安倍川にして食べる。ブログを書いていたら時間が無くなったので、マイカーで隣市ミニシアターへ向かった。本作は砲撃で有名な週刊誌で高評価されており、楽しみにしていた。

登場人物ならぬ登場家畜は、豚、鶏、牛である。ナレーターも音楽もない。そして映像はモノクロだ。これも一つのドキュメンタリーなのだろう。

子豚の乳飲み。子豚のじゃれ合い。鶏の散歩。牛の尾ふり。ただただ、その映像が流れる。主人公はやはり豚の親子か。私は休日なぜか早起きしてしまうことが多く、今日も4時にすぎに起きてしまった。子豚が母豚の乳を奪い合うシーンで、睡魔と戦う羽目になった。『自然のナントカ』みたいな国営放送のテレビ番組でじゅうぶんじゃないか、と思いつつ、母豚の乳ってあんなにたくさんあるのか。子豚ってあんなに生まれるのか。そんなふうに思いつつ、子豚の成長の速さにも驚かされていた。

そして結末。ああ、そういうことか。母豚のパンパンに張った乳が何度も映し出される。モノクロの意味も理解できた。確かにナレーターも音楽も必要ない。映画を観ている間は退屈極まりないが、終わった後考えさせられる。そういう映画です。(R4.1/22記)

 

映画『コンフィデンスマンJP 英雄編 (2021)』

コンフィデンスマンJP 英雄編 (2021) 監督 田中亮

喫茶モーニングをし、昼前から市内の劇場で鑑賞。この作品のテレビシリーズは知らないが、劇場版前作を観ておもしろかったので今回も期待していた。

おもしろかったけど、期待値をあげすぎていたところもある。前作は観る側の私もまんまと騙されて「あっぱれ」と思ったのだが、今作は、「種明かしはどこだ」とか「これも作戦なのだろう」と、余計な勘繰りを入れてしまった。純な気持ちで鑑賞できなかったのが残念だった。

それから、先日観た『悪なき殺人』にもあった、順番に個人にスポットを当てていく手法が使われており、少々食傷気味な気もしてしまったこともある。

それでも、悪役が見事に騙される姿は痛快で、十分楽しむことができる。豪華キャスト、シークレットキャストがそれぞれ見事にはまっており、気分を高揚させてくれるのもいい。そのセンターに居座る長澤まさみって大女優だと思う。続編があったらまた観ることでしょう。(R4.1/22記)

読書『逃げ上手ほど生き上手 』 (栄陽子)

「逃げ上手」ほど生き上手 (ヴィレッジブックス新書)  – 2008/6/30栄陽子  (著)

今日から、ノートは6冊目に入る。

3年ちょっと前だが、私もある意味「逃げた」クチである。年度の途中で、仕事を投げ出し休職に入ったのだから。自分が逃げたことについて、その意味を突き止めたかったのだろうと思う。

~必要のない我慢からは逃げていい。苦手なものや嫌なことに時間を取られるよりも、得意なもの、好きなことに時間を割いた方が効率的です。他人にどう思われても構わない。自分は自分の思うように行動して思うように生きるという強さが必要です。~

~自分の手の届かない部分についてはスパッと切り捨てる。どうにもできないのだからもう余計なことは考えない。どうにもできないという事実を怖がらずに、自分の限界としてわきまえる。それもまた強さなのです。~

あの時が自分の限界だったのだ。努力すればなんとかなる、と思ってがんばったが、かなわなかった。現実として自分の能力の限界を受け入れるべきだったのだ。「強さ」って、我慢強さとか、打たれ強さもあるが、しなやかさもまた強さだ。折れないためには、しなやかさが必要だ。

~逃げるということは困難を避けて楽な方へ流れるというだけのことではない。自分の欲望と能力の限界とをしっかりとわきまえて、自分が無理せず最も幸せになれる方向を選び取ること。それには決断力が必要です。~

自分の思うように行動するという決断力だ。他人の思いに振り回されてはいけない。(R4.1/22記)

 

読書『サンクコスト時間術』Ⅳ

今、にどれだけ集中できているだろうか。少なくとも、過去の苦い経験を思い起こしているときは、それをしてない。

~「今という時間に最大限集中する」という姿勢が基本です。それをゾーンという言葉で読んでいます。自分の精神状態がある状態(ゾーン)に入ると周囲が気にならないくらい集中できる。~

そういえば、仏教も「今、ここ」を大切にしなさい、という教えがあるのを思い出した。過去の失敗を悔やんでも、やがて来る未来を不安視しても仕方がない。

~人生、一寸先は闇です。だから面白いのも事実。そしてまた変化の激しい今の時代、その色合いが特に濃くなってきているように思いませんか。過去の連続の上に未来はないのです。未来は自分の手で創造しないと。~

未来を創造するなんて、大袈裟に思わないけど、「残り時間は未来」というのに大きく共感。時間を大切にしようという意識は、強くなっている。

~3回のうち2回は失敗するということ。そのたびに悲劇のヒーローになって自分を嘆いたり責めたりしてはストレスが溜まりますよね。それよりも残されたチャンスで何をするか考え、自信をもってアクションを起こした方がきっと結果が出る確率は高まるはずです。~

おそらくこれは野球の打率の話だろうな。思えば私は「失敗しないのが当たり前」という意識だった。失敗しないようにとことん努力してしまうのだ。だから妙な自信がついてしまい、ちょっと失敗しただけで、「裏切られた」なんて思ってしまった。要するに、3回に1回しか成功しないわけだ。もっと気楽にやればいいのさ。

これでノート5冊目が終了した。(R4.1/21記)