2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
西田幾多郎 無私の思想と日本人 (新潮新書) – 2014/10/17佐伯啓思 (著) なぜか英語教育への批判が出てくる。 ~英語教育も実は成長戦略なのです。これほどあからさまに教育を経済戦略の中に位置づけたことも珍しいでしょう。~ 初めは小学校高学年だけに申し…
愛がなんだ (2018) 監督 今泉力哉 どんな映画でもよかった。私の仕事が本腰になるのは来週から。そして劇場鑑賞に飢えている。勤務が終わるや否や飛び出し、隣の市の映画館に向かった。 この作品、少し時期外れだと思うでしょう。そう、「特別上映」として上…
本書は、最初は「?」な部分も多かったが読み進めていくうちに、納得できる部分が多くなった。 ~約束事に縛られ他人の顔色を窺いながら、ある職業を全うすることも大切だけれど、それを超えたところに、本当の自分があり、本当の世界があるのだ。そういう考…
自己実現に奔走していた自分を戒めてくれている。 ~人間はみな大差のない存在であって、人に抜きんでる必要などありません。この世で一人一人の存在は、それ自体でおのずから肯定されているからです。だからといって努力を惜しんではいけません。自分に合っ…
自分の人生の「主人」という言葉が出てきた。 ~私もやはり自分の人生の主人でありたいと思う。そういうプライドをもつことが自分の人生を生きるということでしょう。~ 自分は自分の人生を生きているだろうか。 ~嫌な仕事であってもそのなかに何か納得でき…
スウィング・キッズ (2018) SWING KIDS 監督 カン・ヒョンチョル 地元の映画館で鑑賞。今週で上映が終わり、昼間の1本だからこの日しか見られない。韓国映画らしからぬ題名ですが、期待値をあげて鑑賞しました。 厳しい映画です。『ラ・ラ・ランド』っぽいか…
~私たちの日々の生を支えているのは、もっとささやかな、生きていることの実質や実感なのかもしれません。この自然、この宇宙はわれわれにいろんな喜びを与えてくれるのですが、案外、人間の一生は、そうした思いもかけない、さりげない喜びによって成り立…
不幸はどうあがいても人生に起こってくる。それにどう対峙するか。 ~人間の一生には幸福も不幸もあるけれど、その評価は自分で一生を総括してどう考えるかの問題だということになります。幸も不幸もあったけれど、どちらがより多かったのか、無駄な一生だっ…
無名の人生 (文春新書) – 2014/8/20 渡辺 京二 (著) 『人の幸せは、生存の非情な面と裏合わせ。そのなかで「自分で自分の一生の主人であろう」としてきた孤高の思想家が語る珠玉の幸福論。』と紹介されている。 ~人間、死ぬから面白い。…死ぬからこそ、今を…
仕事別考察の章では、やはり教師のケースが出てくる。 ~50代の教師は、自分が仕事を始めたころは、日本にまだ勢いがあり、先生のアイデンティティも確立していたのですが、自分が教師としてのキャリアを積むほどにそれまでの経験が活かされないばかりか、ど…
サービス業であればお客のニーズに合わせなくてはならない。ということは、客に合わせて自分を変えるということだ。 ~すべては自分の問題。仕事のためには…必要とあらば自己変革もいとわない人間になれ、という世の中にあふれているメッセージです。本来な…
感情労働シンドローム (PHP新書) – 2012/10/16 岸本 裕紀子 (著) シンドロームとは症候群。ある病的状態の場合に同時に起る一群の症状をいう。 「感情労働」という言葉は自分にとっては新しい言葉である。 ~感情労働とは、人を相手にしたシチュエーションで…
この本は偉人の生き方を綴った内容だったのだ。 将棋の名人、中原誠さんが出てくる。中原さんは対局中、何気ないふりをしてスッと立ち、トイレに行くふりをしてメモを見るそうだ。メモには実に平凡なことしか書いてない。 ~人間というものはある意味、実に…
サーホー (2019) SAAHO 監督 スジート 緊急事態宣言が解除され、サイトを何気に覗いたら、地元の映画館は上映再開ではないか。もう前日からワクワクしてしまった。正装して映画館に行こうかと思ったくらいだ。でも、ラインナップを見たら、あまりパッとしな…
今回の記事で200回目になるらしい。去年の8月末から始めている。最近はほぼ毎日です。 『毎日が日曜日』という小説に以下のことが書かれているそうだ。 ~まず人は蟻にならなくちゃいけない。つまり、蟻のように孜々営々と、黙々と、働くことが必要だ。…「あ…
表題が出てくる。 ~少しだけ無理をしてみるー自分を壊すほどの激しい無理をするのではなくて、少しだけ無理をして生きることで、やがて大きな実りをもたらしてくれる。知らず知らずのうちに元の自分では考えられないほど遠くまで行けるかもしれない。自分の…
「建白する」という言葉が目についた。 「政府や上役などに自分の意見を申し立てること。」とある。著者はある人物について紹介している。 ~とにかく今自分がここに置かれた以上、その周りのすべてを知り尽くそうとする。…それを今度は書くのです。建白する…
少しだけ、無理をして生きる (新潮文庫) – 2012/7/28 城山 三郎 (著) 滅多に読まない、文庫本。どのように入手したかも覚えていない。が、この作家の名前は知っている。大河ドラマ『黄金の日々』の原作者だ。私はここから大河にはまった。 「初心」という言…
子育ては家族がするものだと思いがちである。私も教員という立場から離れたら、他人の子に口出すことはまずできない。 ~公的な援助が少なく家族が子育て費用の大半を負担してきた社会構造が培ってしまったのではないか。子育ては家族だけで背負い、家族だけ…
以下の記述も気になる。 ~社会的相続を強めているし家庭内の要因として、金銭面の不平等、親が子どもにかける時間量の不平等とならんで、家庭内の蔵書の量、音楽など芸術への親和性、教育に対する親のスタンスなど文化資本の影響が大きい。これがPISAの15歳…
日本は、3歳以上の子どもをケアする幼稚園でのスタッフ一人あたりの子ども数が、他国と比べても突出して最も多い。労働条件の一つである給与面でも最も低い。 多くの国では、子どもの貧困対策として、入学前の子どもに焦点をあてている。 ~貧困状況にある子…
子どもに貧困を押しつける国・日本 (光文社新書) – 2014/10/15 山野 良一 (著) 少し前に「保育園落ちた、日本死ね」という言葉が世間を賑わせた。 ~日本では、政府が関わる施策や政策によって貧困でなかった子どもまでもが貧困に陥ってしまったのです。~ …
この本も、今回で最後にしたい。 ~短期的には苦しい時期や「心の定年」のように思い悩む時期があっても、結果として充実したキャリアや人生にたどり着けばいいのである。現在が充実すれば過去のイメージはいくらでも作り直しができる。50歳からでも十分間に…
「いい顔」に関する記述が続く。 ~最終的には自分自身に対するこだわり、執着を外すことに行き着くような気がする。一般的に言う幸福は、自分の執着やこだわりの中にあるので、漠然と幸福を求める限りは「いい顔」になれないと言えるかもしれない。~ 私は…
「自分が一番努力している、がんばっている」と思い込んでいたら、周囲は見えなくなる。自分がどれだけの人に支えられているかも分からなくなる。 ~私の周りの人たちは「~さんのおかげで」「~君に借りができた」など、むしろ債務というか、「~にお世話に…
「物語、物語る」という言葉が出てくる。物語が生まれる。自分の物語を発見する。 ~会社や家庭での自分の存在の在り方がそれでいいのかを考えてみることを提起した。その一つの回答が、この自分の物語を発見することではないだろうか。この物語は天才やスー…
会社が嫌いになったら読む本 日経プレミアシリーズ 新書 – 2009/8/11 楠木 新 (著) 著者の作品は2冊目である。著者が休職を経験したという経歴が、自分に重なり他人のような気がしなくなったのだ。休職をしてそれをどう乗り越えたのか、参考になる何かを見つ…
いつの間にか、本書の紹介も10日目。今までの最長だ。今回で最後にしたい。 「私のリーダー論」の続きである。 ~ひとえにその人がどう生きるかにかかっていると考える。リーダーシップとは、「目に見えないもの、計測できないもの」であり、「成長しよう」…
最後に登場したのは孔子だ。著者は『論語』に最も大きな影響を受けたらしい。 ~一番大切なことは「恕」即ち「思いやり」であるという。人に指示している自分がそれに恥じないことをしているかどうか。できないことは言うな。すなわち、リーダーというのは人…
今回は新渡戸稲造である。 新渡戸は『武士道』の著者である。だが、クリスチャンだ。クリスチャンが武士の道を著わしたのだな。なにか意外だ。 ~実際に尊敬される人、リーダーになるべき人の物差しは内部にある。だから自分自身の内面を高めていくことが大…