読書『人生を半分あきらめて生きる』Ⅱ

あきらめないという選択肢はないのだ。

~カウンセラーの仕事の一つは、「人生に対する幻滅とあきらめの過程の援助」だ。大切なのはあきらめるか、あきらめないか、ではなく、あきらめ方です。~

教師の仕事もある意味カウンセラーに似ている部分もあるのではないか。私は教師は子どもにもっとあきらめることを教えてもいいと思う。学校は、「やればできる」「こつこつ努力しろ」そんな精神論ばっかりである。学校だけではない、国民全体がそういう傾向にある。

~「あきらめる」は本来「ものごとの真実の有り様を明らかに見る」という意味。~

今や高校進学は当たり前だ。しかし小学校卒業くらいで、その子の大方の学力はわかる。その子の能力を明らかにみて、その子にあった進路や専門性を早めに身につけさせる複線型の教育課程にした方がいいと思う。その子が本当に必要としなければ、高校以上の教育内容は必要ないと思う。

~「あきらめなくてはいけない現実を静かに受け入れ、あきらめていく落ち着き」「あきらめなくてはいいものをあきらめずに変えていく勇気」そして「あきらめなくてはならないもの」と「あきらめなくていいもの」や「あきらめてはいけないもの」とを見分ける賢さ。~

どこかで聞いたような言いまわしだな。「あきらめる」という言葉は負のイメージだから、今こだわっているものから、「あきらめなくてはいけないもの」をどんどん見つけていけばいいのだ。(R3.6.22記)