読書9‐13『現代語訳 学問のすすめ』Ⅶ

人間最大のわざわいは怨望であり、その原因は「窮」

今日も割り振りを取って、少し早く職場を離れる。ジョギングでハンバーガーショップに寄り、しばし休憩。そこからマイカーの様子を見に修理屋に立ち寄る。電気系の故障ということで、修理完了までの見通しも立たないとか。いやいや大変なことになった、大変なクルマをつかんでしまったか。

~人間社会において最大の害があるのが「怨望(他人の幸福を妬んだり、恨むこと)」である。~

福沢諭吉さんが言うのならそうなのだろう。

~かえって他人を不幸に陥れて、それによって自分と他人を同じ状態にしようとする。このような者の不平を満足させようとすれば世間一般の幸福が減るだけであって何の得にもならない。~

自分は誰かの幸福を妬んではいないだろうか。それはないな。なんとなく現状に満足しているし、他人を羨ましいと思ってもいない。

~怨望が生まれた原因はただ「窮」の一事に尽きる。この場合の「窮」とは言論の自由をふさぎ、行動の自由を妨げるというように人間の自然な働きを行き詰らせる「窮」なのだ。~

「窮」を調べると「にっちもさっちもいかなくなる。動きがとれない。きわまる」とあった。自分がにっちもさっちもいかなくなると、怨望が生まれる。

~人間最大のわざわいは怨望であって、その原因は「窮」なのだから、言論の自由は邪魔してはいけないし、行動の自由は妨げてはいけない。~

言論、行動の自由。自分や他人のそういった自由を認めて守っていけば「窮」になることは避けられるということか。(R6.4/26記)