読書『こんなリーダーになりたい』Ⅸ

最後に登場したのは孔子だ。著者は『論語』に最も大きな影響を受けたらしい。

~一番大切なことは「恕」即ち「思いやり」であるという。人に指示している自分がそれに恥じないことをしているかどうか。できないことは言うな。すなわち、リーダーというのは人間として基本的な正しい考え方を持ち、それとぶれない行動をすること、そして常に、他人に対する心配りをすべき。~

「教師として」ではない。「人間として」である。私に大きく欠けている視点だと思う。人間ができていないのに、教師としての技術ばかり追い求めてきた。だから自分の根本が揺らいでしまったのだ。リーダーどうこうではなく、人間としてふさわしい行動をせよ、ということだ。

そして、本書の最終章は『私のリーダー論』となっている。

~この人たちは生来優れた資質はあるものの、自分の力で自らを成長させることに努めてきたという努力の人であるということ。またそうした意志を持つことでリーダーになれるということ。~

今からなど到底間に合わないと思うが、それでも「人間として」の部分を成長させるべく努力しよう。

~私のリーダーの定義は「勇気と希望を与えてくれる人」である。~

どうしたら、勇気と希望を与えられる人間になれるのか。努力の人となる、そうした意志を持つことでそうなれると記されている。