読書『会社が嫌いになったら読む本』Ⅱ

「物語、物語る」という言葉が出てくる。物語が生まれる。自分の物語を発見する。

~会社や家庭での自分の存在の在り方がそれでいいのかを考えてみることを提起した。その一つの回答が、この自分の物語を発見することではないだろうか。この物語は天才やスーパーマンでなくても語ることができる。むしろ会社員生活における挫折と思えることが契機になって、物語が生まれる場合が少なくないのである。そして物語が一段落したときには、それはもはや挫折ではなくなっている。物語ること自体が、まさに個性化への過程をたどっている。~

私は競ってばかりいたような気がする。子どもと競う。同僚と競う。前の自分と競う。言い換えれば、他を基準にし、多と比較していたのかもしれない。競い続けて挫折した。もう仕事に関して競争意識も自己実現欲求もない。

私もこうして読書をすることを通して、自分を語っている。もしかしたらその積み重ねがいつか物語になるのかもしれない。 

~物語ることは、自分が誰にとっても交換不可能で比較不能だと確認する作業であり、同時に組織の中での行き過ぎた合理性、効率性に対する突破口にもなり得るのだ。また、この物語が、その人の人生の中心に深く位置付けられるものであるならば、ライフワークも手中にできたともいえるのである。~

確かに以前は合理性、効率性を追い求めていたなあ。