スウィング・キッズ (2018) SWING KIDS 監督 カン・ヒョンチョル
地元の映画館で鑑賞。今週で上映が終わり、昼間の1本だからこの日しか見られない。韓国映画らしからぬ題名ですが、期待値をあげて鑑賞しました。
厳しい映画です。『ラ・ラ・ランド』っぽいかなって思ったけど、厳しく、重い映画です。やはり戦争モノ、南北分断モノならば、そうならざるを得ないでしょう。
私はまったく違う結末を思い描いていました。自分がいかに能天気なのかがわかりました。成功物語でも感動物語でもありません。ただただ衝撃です。それが戦争なのです。でも、だからこそ、スウィングなのでしょう。だからこそ、ダンスなのでしょう。それがこの映画を支える希望の光です。
「~主義」なんて、そこに生きる人には何の関係もないのです。ただ毎日の生活があるだけです。為政者がそれにこだわっているだけ。そして朝鮮半島は、そのエゴに使われてしまったのだと感じました。
タップダンス、特にクライマックスのそれは圧巻です。俳優たちに表情が乏しく、そのぶんストーリーが難しく感じましたが、この映画の価値を堕とすものではありません。
評価通りの必見映画です。