読書『会社が嫌いになったら読む本』(楠木新)

会社が嫌いになったら読む本 日経プレミアシリーズ 新書 – 2009/8/11 楠木 新 (著)

著者の作品は2冊目である。著者が休職を経験したという経歴が、自分に重なり他人のような気がしなくなったのだ。休職をしてそれをどう乗り越えたのか、参考になる何かを見つけたかったのだ。

~人生においては苦しみや悩みは当たり前で、それを通じてどれくらい自分を個性化できるかが大切だと考えれば、異なる景色が見えてくる。仕事の実績が目的ではなくて、仕事を通じてどのように自分を個性化するかに転換するわけだ。~

苦しみや悩みは当たり前、そんな当たり前のことにどうして気が付かなかったのだろう。今は苦しみをすんなりと受け入れられるようになった。

仕事で実績を残すことではなく、自分を個性化することを目的にするのだ。それまで、実績を残すことばかりシャカリキになったいた。それも、自分のすべてを賭けて。
~組織で働く意味に悩む状態を私は「こころの定年」と名付けた。45歳にもなれば全盛期に達したことを知る。同じことを続けていれば仕事はお手のものである。学ぶことは残っていない。仕事に心躍ることはない。~

組織で働く意味に悩んだわけではないけど、「心の定年」は妙にしっくりくるなあ。仕事がお手のものなんてことはないけど、これ以上伸びない、というのは強く感じる。45歳がピークというのは、『定年前後の「やってはいけない」』(郡山史郎)にも記されている。