読書『男はなぜこんなに苦しいのか』Ⅲ

ストレスに強くなるには、「心」だけを見ていてはいけない。「体」の力を借りるのだ。

~最も大切なことは「自分の尊厳を守ること」である。体を「自信と尊厳を保てる」体勢に整えておく。根拠のない不当なレッテル張りから身を守るにはまさしく「体」の力を借りることからスタートする。職場で下を向いて歩かないこと。誰とでもきちんと挨拶をしておくこと。声が小さくならないこと。姿勢を良くして過ごすこと。~

ストレスは心に負担がかかるものだが、それに負けそうになるというのは、心身共にピンチな状態なのだ。そんな時こそ、「体」の力が必要なのだろう。心がピンチだからこそ、上を向いて、あいさつをして、大きな声を出して、背筋を伸ばして。心がどうだろうと、大切なことだな。

~姿勢を良くし、静かに呼吸を整える。唇をほんの少し目立たないようにあけてゆっくりと息を少しずつ吐く、そして息を吸う。深呼吸をしながら吸った空気の酸素が全身に行き渡っていくことを感じる。自分の足の裏が床にしっかりついていることを実感する。悪意の矢があなたに刺さることなく、あなたの周囲にはバリアーができていて、悪意の矢がやわらかく折れていくイメージをするとスッキリする。~

ここでもやはり大切なのは呼吸だな。呼吸は、生きるためにはなくてはならない、生命的な、根源的な活動である。そしてもう一つ。

~「頭上にオレンジ1個」自分の頭上にオレンジを1つ乗せる。自分の目をそこに移動し、そこから見るようにすると、物事が変化して見える。相手の感情に巻き込まれないようにするには、こうしたイメージを持つことが手助けになるのだ。~

自分の視点を体から離す。自分を客観的に見ろということだ。相手へも客観的に見ることができる。別の角度から見てみたら、自分は意外と愚かなことをしているものだ。(R4.9/13記)