読書7-11『ゴールをぶっ壊せ』Ⅱ

夢という言葉がやたら目に付く。

~「夢を持てない」なんて簡単に言うな。夢を見つけて、それを追いかける。それだけが、頭上の空を覆う「閉塞感」という雲を追い払う、唯一の方法なんだ。~

~描いた夢のために、今日何をするべきか。このことを考えることこそが大切なのです。~

筆者はきっと若い人へのメッセージとして書いているのだろうな。夢はさておき、「閉塞感」が人々の頭上を覆っていることには同感だ。コロナ禍、物価高、ウクライナ情勢、円安など、数え上げればキリがないほど問題は山積みで、先行き不透明な世の中である。この閉塞感を打開するのは、本当に「夢」しかないのだろうか。

~どんな最低の状況にいようと夢を持つことはできるのです。一人ひとりが自分の夢に向かって、一歩一歩進んでいくことが、社会のブレイクスルーにつながる。~

~最初から「才能がない」と思い込み、走り出す前に夢を諦めたら、努力することを止めてしまったら、そこでおしまいになってしまう。一度きりの人生、それではもったいないじゃありませんか。~

自分にとって夢とは何だろう。今のこの年齢で、夢を持ち、それに向かって努力するとか、一歩ずつ進んでいくとか、考えられない。ただ思い浮かんだのは、先日、孫と遊んでとても楽しかったことだ。こんな時間がこれからもできるだけ続くといいなと思ったし、また、孫たちも、娘たちも、きっと夢を持つことができるし、夢を見ているに違いない。そう考えると、私にできることは、彼らの夢に関わること、彼らの夢を応援すること、それが自分にできることではないだろうかと思った次第だ。(R5.1/11記)