読書8-6『「自分には価値がない」の心理学』25

前回の続きだが、自分の考えをまとめておきたい。

もう私は指導技術や教育技術を追い求めないことにした。技術を高めたところで、幸せな教員人生が保障されるわけではないのだ。私は十分努力した。だが、十分磨いた技術でも太刀打ちできないこともあるのだ。それを乗り越えてさらに技術を高めるのか。結局パワーゲームじゃないか。そんな技術競争など飽き飽きとしているし、技術を磨いたところで定年になったら一切役に立たない。ならば、教師としての枠にとどまらず、「人間力」、人間としての資質を高めた方が合理的だろう。

~自分の陥りがちな否定的思考を自覚して、合理的思考をすることを積み重ねることで、否定的思考傾向を抜け出すことができるし、自分の気持ちを快適に保つことができる。~

偶然である。これも合理的思考の一つなのだろう。

~練習とは自分の力を高めることで自分への信頼を獲得するためのものである。場面場面にふさわしいセルフトークで自分を鼓舞しよう。「あるがままに徹しよう」「ありのままで大丈夫」「自分には力がある」~

セルフトーク、ここでも出てきた。セルフトークができるということは、自分と客観視できる自分を持っているということだ。窮地に陥った自分に同化してはならない。もう一人の自分を常に用意しておくことだ。

~実際に行動できたら自分で自分を褒めよう。あなたには間違いなくそこにいていい価値がある。自分を自然に褒めてあげたくなったらもう立派に無価値感を脱したと言えよう。~

褒めてもいいけど、自分はすぐにうぬぼれてしまう。すぐ調子に乗ってしまう。バランスを取っていかないと。(R5.7/16記)