読書9‐13『現代語訳 学問のすすめ』Ⅷ

知性を働かせ、正直であれば、人望を獲得できる

3連休最終日。長女家族が我が家に泊まりに来た。孫娘に泣かれないように、彼女が目覚めるまでずっと添い寝をさせられた。朝食はホットケーキ。娘たちが小さい頃、休日の朝はよくホットケーキを焼いた。久しぶりに焼いたら、中まで火が通らずに失敗していた。

~人生というものは思いのほかに悪事をなし、思いのほかに愚かなことをやり、思いのほかに事を成さないものである。~

自分も含め人はついつい尊大になってしまうのだろう。そして悪事など起きないのが当たり前、順風満帆が当たり前だと思ってしまうのだ。そして、現実はそうでなく裏切られたように落ち込む。

~その原因はと言えば、ただ流れに任せて生きているだけで、かつて自身の有様を反省したこともなく、生まれて今まで自分は何事を成したか、今は何事を成しているか、今後は何事を成すべきか、と自身の点検をしなかったことによる。~

大きな失敗とか大きな不幸がなければ自分への反省もしない。平凡だが家庭を築き、そして学校教育に多少は貢献できたか。今は、娘の子育てに協力し、仕事では特別支援教育に従事している。休日はボランティアをしている。今後は何を為すべきなのか。最後の問いが大きな問題だ。

~人望とは、その人の活発な知性の働きと、正直な心という徳をもって次第に獲得していくものなのだ。~

徳という特別なものを用意しようとしなくてもいい。正直であればそれでいい。だがそれがなかなかできない。だから「正直であれ」というこころがけが必要だ。

何事をなしたか なそうとしているか 見つめるべきは自分の姿

(R6.4/29記)