読書8‐2『傷つきやすくて困った人』Ⅷ

「認知的評価」と「コーピング」はセットであるようだ。

~ストレス反応が出るかどうかは、客観的な出来事や状況によって決まるのではなく、認知的評価しだいなのである。何事に対しても冷静かつ前向きに受け止めることができるように認知を鍛えるように意識したい。~

調べてみると、認知的評価とは「ストレスになる刺激に対する個人の受け止め方、個人の主観的な評価のこと」とあった。ストレスになるかどうかは、個人の受け止め方次第ということだ。

~現実の厳しい状況は変わらなくても気分転換や気分の発散をする情動コントロール志向のコーピングをすることで、心の被るダメージを軽減することができ、イライラや気分の落ち込みと言ったストレス反応を防ぐことができる。大切なのは自分なりのコーピングの方法を持つことだ。~

また、コーピングは、「ストレッサーやそれによって生じるストレス反応への対処方法、認知的、行動的な努力」のこと。冷静かつ前向きな認知的評価が、コーピングを左右するのだ。

~「弱い犬ほどよく吠える」「向こうは傷つきやすいから感情的になって反発するのだ」と心得て、こちらは感情的に巻き込まれないように淡々とした態度を貫きたい。~

ちょうど昨日、こちら側のミスが見つかった。だが私自身には非はない。案の定、相手側からのメッセージは、明らかに感情的になっていることが分かった。でも私は、それに対し、特に感情を波立てない。私自身に非があるわけでもないし、ミスの原因を調べ、関係者に改めて依頼した。感情的になる気持ちも分からないわけではない。だが、淡々と進めるだけである。(R5.5/16記)