マジメすぎて、苦しい人たち―私も、適応障害かもしれない… 単行本 – 2005/1/1
松崎 博光 (著)
私も約3年前、適応障害と診断された。自分がなったその適応障害とは何たるかを知るために読んだのだと思う。
~適応障害も心の健康状態がダウンしつつあることを知らせてくれるSOS。~
担任としての業務だけでなく、小さくとも組合の幹部を務め、教育研究サークルにもかかわり、趣味やボランティアもしゃかりきになってやっていた。調子のいい時はいいが、仕事の歯車がかみ合わなくなると、一気に苦しみが増した。心はもう限界だったのだ。
~あまりに「良すぎる性格」は危なっかしくて仕方がない。まじめで頑張り屋、自分の役割に忠実なタイプの人というのが適応障害になりやすい。~
~真面目過ぎるがゆえに思考が極端になりやすく、冗談が通じない、役割を2つ同時にこなせない。「まあいいや」と思えない。ゆるやかに生きることを自分に許すことができない人たちほど適応障害になりやすい。~
いろいろと適応障害になりやすいタイプが挙げられているが、「良すぎる性格」というのが思い当たる。自分はだれからも好かれようとしてしまうのだ。そして、努力すればなんとでもなる、とも思っていた。
どうしたら適応障害にならずにすむのか。
~心の病気では「許し」がキーワードになる。自分に対してどれだけ許しを与えてあげられるか。「こういう自分でも許されるんだ」という安心感があるかないか。~
私は「許される」という考え方はしないが、思うようにしていることがある。それは「自分は、いるだけで役立っているのだ」という思いである。許す、許さない、ではない。もうすでに役立っているのだ。そう思うようにしている。