読書『心の休ませ方』Ⅱ

私は『適応障害』と診断を受けた。

本書は「心の休ませ方」といいながら、心を休ませる方法が中心ではない。どうして心が病むことになるのか、に多くを費やしている。

うつ病になるような人は自分を欺いて無理をして頑張っている。~

以下、「うつ病になるような人は~」というくだりがそれこそジャブのごとく幾度も繰り返される。それを私は自分のことのように読んだ。自分もうつ病だったのだと。

今思えば無理をしていたとは思う。だが当時は無理をしているつもりはなかった。自分を欺いているつもりもなかった。

うつ病になった時には、今までの自分の生き方をもう一度ゆっくりと反省するときなのである。自分の人生に与えられた熟考の時間として捉える。「いま、うつ病になってよかった」と思うことである。~

今こうして復職できているからこそ、「病気になってよかった(かな)」と思える。

~生きることに疲れた人は人に認めてもらおうと無理をして頑張りすぎたのだ。人は周囲の人から「認めてもらいたい」という欲求の強さで生き方を間違える。子どもは何をしてもらっても親が「認めて」くれなければ不満である。~

これは全くの図星だ。私は認めてもらいたかったのだ、私という存在を。そのために無理をして頑張っていたのだ。

うつ病になるような人は「認めてもらいたい」のである。愛情を人以上に緊急に求めているだけである。「あなたはすごい」という社会的承認を求めているのである。~

うつ病になる人は生きることに疲れた人だ。筆者はうつ病の私にもっともっと辛辣な言葉を投げかける。