読書『就職とは何か』Ⅱ

~労働時間は一週40時間、一日8時間までとなっている。三六協定を結び、労働基準監督署に届ければ時間外及び、休日に何時間働かせても処罰を免れることができる。見逃せないのは、そのような過労死ラインを超える労働時間を認める協定を、労働基準監督署が広く受理しているという事実である。~

要するに、労基署と企業がグルになって、過重労働をさせていたわけだ。

~小学校、中学校の「手引き」を見ても「働く者すべてが身につけておくべき労働に関する基本的な知識」たとえば労働基準法労働組合などの話は言葉としても出ていない。~

私の周りでも、多くの人が、労働の意味も知らず、労働者の権利も法も知らず、ただ言われるままにいくらでも働いている。組合には加入していても「御用組合」なので、ただの親睦会のような機能しかない。要するに「労働に関する基本的な知識」など持ち合わせていないのだ。その知識は、いったい、どこで得たらいいのだろう。