読書『[三訂版]わかる! 使える! 労働基準法』(布施 直春)

[三訂版]わかる! 使える! 労働基準法 (PHPビジネス新書)  – 2015/8/19 布施 直春  (著)

私は小さな労働組合の幹部を務めている。労働組合は、労働基準法などを守ってもらうために活動するのだ。我々労働者は、労働法で守られているのだ。

労働組合とは、労働者が主体となり、自主的に賃金、労働時間、雇用形態、有給休暇の取得等の労働条件、労働環境などの維持や改善を目的として、組織、運営する団体のことです。~

労働者が主体とあるが、実際のところわが組合でも、実働構成員の半数はOBであり現役ではない。OBの方々のおかげで組合が活動できている。現役教員はぶっちゃけ忙しくて活動に手が回らないのが現状だ。

労働組合はなぜ必要か。会社と労働者の交渉を対等かつ効果的に行うためにある。~

労働者一人が管理職にいかに正論を主張しようとも、軽くあしらわれるだけだ。まずは話にならない。やはり組合という団体が動かなければならない。

労働組合は会社の敵と考える経営者もいるかもしれませんが実際には労使双方にメリットがある。~

経営者、私の職場でいうところの管理職が組合を学校の敵と考えることはあるかもしれない。だが、もっと深刻なのは、組合を敵視とまで言わなくても、退いてしまう教員もいるのだ。労働時間の順守などを組合員が主張すると、社畜教員はそれに反感を買うのだ。組合が大手を振って活動するというのはなかなか難しい。(R3.10/25記)