読書『就職とは何か』(森岡孝二)


就職とは何か――〈まともな働き方〉の条件 (岩波新書)– 2011/11/19 森岡 孝二 (著)

働くということに対して、何も希望が持てなくなった。そもそも働くとは、就職とは何だろうか。改めて考え直したいと思った。

~雇用とは「労働者が使用者に自己の労働力を販売して、一定の時間決めで労働を提供し、その対価として賃金を受け取る関係」と定義することができる。~

そう。我々は自己の労働力を販売しているのだ。だから賃金が発生しないなら労働を提供してはならないのだ。でも、そこのところを実は誰も教えてくれないのだ。わざとあいまいにしているのだ。

労働組合の存在は、労働者の立場を強くし、労働者の状態の悪化を阻止し、賃金を引き上げ、労働条件を改善することを可能にする。~

私も組合員の一員だ。賃金を引き上げるのはなかなか難しいだろうが、労働条件を改善することは、どんどん活動してもいい。

~日本の労働者の働きすぎは年次有給休暇の取得率の著しい低さにも表れている。EU諸国では二、三週間の連続休暇を年に二回程度取得するのが一般的である。~

我々は年休を「取ってはいけないもの」「できるだけ取らない方がいいもの」と考えているところがある。もちろん、子どもや保護者に迷惑がかかるような取り方はよくないとは思う。しかし、年休は堂々と取っていいものなのだ。