読書『メンタルヘルス』(藤本修)


メンタルヘルス―学校で、家庭で、職場で (中公新書) 新書 – 2006/11 藤本 修 (著)

私は精神疾患で休職した。私の体に何が起こったのか。少しでもわかりたいという気持ちがあった。

ー50歳を過ぎると…人生を振り返るのがこの時期に当たる。この時期は…自分の人生をどのように仕上げていくか、自分の人生をどのようにリセットしていくかという根元的な問題に突き当たることになる。ー

自分の年齢というものを考えなさ過ぎた。というか考える余裕もなかった。イケイケで頑張り続けていた。頑張ったぶん、成果が得られると信じて疑わなかった。

ー人々が生活する場で、うまく適応することができずに、不安、抑うつ気分、不眠、倦怠感などの症状が出現し、ついには出勤できなくなるような病態を精神医学では適応障害と名付けている。ー

私は適応障害という診断を受けた。

適応障害うつ病にかかってしまうのは、生真面目で几帳面、完全主義で融通性に欠ける性格傾向を持つ人に多く、仕事に懸命になる一方で「なるようにしかならない」と開き直れるこころのゆとりを、常々培っておくことも必要である。そのためには、職務のみに眼を向けるのではなく、家族や趣味など自分の全般的な生活を見直し、生活に極端な偏りがないように心がけておくことも大切である。ー

子どもに隙を見せてはいけないと思っていた。「為せば成る」と思っていた。だが、「こころのゆとり」って自然にできるものではなく、培うものなんだね。

今、私は全般的に見直した生活をしている。