読書8-6『「自分には価値がない」の心理学』13

朝から次女たちと喫茶モーニング、そして神社で開かれている定期市場に赴く。野菜、果物を多めに買い、孫たちへの明日のおもてなしに使う。こういう時間が、我が家のささやかな贅沢である。

~まぎれもなく自分が設定したと実感できる目標なら、その実現にまい進することはつらさよりも喜びであり、それに向けて努力している自分を誇りに感じる。自己価値の喜びを堪能できる。~

目標に向かって努力すること自体が自分の価値を実感することになるのだ。そして、目標の対象は、おおかた仕事ということになる。

~仕事に打ち込むことは、自分を育て、自分の人生を作るベースである。明確な目標をもって誠実に日々の仕事に取り組むこと。これを積み重ねていくことで自己価値感に満たされた自分に出会うことができる。~

これについても異論はないのだが、努力すること自体に価値を感じる、それで十分なのに、いつしか結果をもとめてしまうのが問題なのだ。困ったことに「努力は裏切らない」「やればできる」という言説がまかり通っている。それが、「結果が伴わなければ意味がない」と言う思考になり、やがて自分を責めるようになる。それが無価値感に結びつくのだ。

~仕事とはまさに生活能力そのものであるから、仕事で自信を持つことは生きることそのものへの自信になる。~

そうならないためには、目標の立て方が重要だ。「全員に80点以上とらせる」とか結果のみを目標にしてはならない。「保護者評価で職員の上位3人の中に入る」など、他者との比較があってはならない。さらには、「今日の自分はどうであったか」と、日にち単位でふりかえられる目標であることが望ましい。(R5.6/24記)