読書8-6『「自分には価値がない」の心理学』Ⅶ

自分の力で、自己価値観を高める方法が書かれていた。

~自分を成長させ、幸福な人生を築こうとする誠実な努力を積み重ねるうちにしっかりとした自己価値感が形成されるのである。~

やはり自己価値感は一朝一夕では形成されない。今思えば仕事にシャカリキになっていたころは「誠実な努力」ではなかったのだ。自己満足の努力、自分のためだけの努力だったようだ。

~先祖をたどるほど人数は増えていく。五代遡れば先祖の総数は62名、10代遡れば2046名にまで増える。この2046名のうち、誰か一人でも欠けたとしたら自分と言う人間は存在しなかったのである。~

今の自分を2000人以上が支えているということなのだ。2000という数字はピンと来ないが、数はあまり関係ないと思う。自分を支えてくれる方がいるのであれば、その方を大切にするべきだ。

~自分と言う存在がこれらたくさんの人々の人生を背負っているような感じがする。自分の人生をぞんざいに扱ってはいけないと思うし、ましてや自分の生命を自分で断つことなど論外だと思えてくる。~

~自分が親になって見ればわかる。子どもがいてくれることで与えられる喜びや感動の方がはるかに大きい。あなたがいてくれただけで、あなたの親は大きな喜びを受け取っていたのである。~

私も娘を育て、その娘から喜びを与えられている。もちろん子育ては大変だったけど。娘たちも、子どもを持つようになり、孫という喜びを私に与えてくれている。

仕事ができるとか、役に立つとか、そんなこと、どうでもいいことなのかもしれない。「存在」するということ自体が、何物にも代え難い価値なのだ。(R5.6/13記)