読書『男はなぜこんなに苦しいのか』Ⅵ

ストレスを溜めないためにも承認欲求から距離を置かなくてはならない。

~どのようにすれば承認欲求ゲームから脱却できるのだろう。まずは更にもっと高い地位や収入など外的条件を求め続けるのを止めることだろう。そして外に向けて求めるエネルギーを別のものに向けてみる。それをするプロセスに喜びを見出せることをする、ということである。~

承認欲求など突き詰めてもキリがない。上を見ればキリがないのだ。ストレスを溜めるほどに求めてはならない。もう十分、認められている。要するに「足るを知れ」ということなのだ。自分が、自分が、というエゴイストではだめなのだ。

~結果として人に褒められることではなく、それをしているプロセス、努力のプロセスが苦痛ではなく、大変でも困難でも楽しいということが必須だ。好きなことをするのは困難であっても苦痛にはならない。~

~努力していることが嫌ではなくむしろ楽しいことが自己実現へのステップである。結果がどうあれまず自分のしていることに満足するのは必要条件である。~

プロセス重視、楽しむということが、自己実現へとつながる。ところで、自己実現という言葉を私も間違って使っていた。自分の夢や目標を叶えることが自己実現だと思っていたが、そうではないのだ。色々調べてみると、自己実現とは心理学の用語であり、「ありのままの自分の姿で好きなことをし、それが世のため、社会のためになる状態」を言うのだ。やはり自分視点で終わっていては、利己的に生きていては、いつまでたっても自己実現はできない。(R4.9/20記)