読書8‐2『傷つきやすくて困った人』Ⅱ

予定通り遊びまくったGWも最終日。

日本人が傷つきやすいのは国民性もあるのだ。

~日本人はとくに対人不安が強いと言われる。それは欧米人のように他者から独立した自己を生きているのではないからだ。相手から切り離されず、相手と相互依存し合う自己を生きている。~

日本人は農耕民族である。稲作など他者と協働して暮らしを成り立たせてきた。ずっと周囲と相互依存して命をつないできた。他者から独立などできなかったのだろう。

~私たち日本人は相互に切り離された自己を生きているのではないために、人から受け入れられることが重要となり、人からどう見られるかを気にせずにはいられないのである。~

私の職場でも先日、全校朝会の校長訓話で、「いいクラスを作りましょう」のような話が合った。まずは「よい集団となれ」という価値観を植え付けられる。他者から独立するよりも集団に帰属することを求められる。いいクラス、いい学級という価値観は、義務教育9年間、一貫して求められる。個人の尊さは二の次なのだ。こうして同調圧力に敏感な人間が育てられる。それは自己主張が得意ではない人間であり、傷つきやすい人間だということだ。それが日本人なのだ。(R5.5/7記)