読書6-17『ストレス一日決算主義』(山本晴義)

ストレス一日決算主義 (生活人新書) – 2005/3/8 山本 晴義  (著)

筆者は、横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長。医学博士、認定産業医、公認スポーツドクター、産業カウンセラーという肩書も持っている。メンタルヘルススペシャリストだ。

~「生活」「人生」「命」これらは英語ではすべてlifeという一語で表現されます。つまり日々の暮らしを大切にして初めて、充実した人生を生き、命を全うできるということでしょう。~

「日々の暮らしを大切にして」というのができないんだな。ともすれば仕事オンリーで人生を充実させ、過労死、過労自殺で命を縮めているのが、大半だろう。

~毎日を人間としてあたりまえに生きるべきなのです。「働くこと」「食事すること」「眠ること」「休むこと」「体を動かすこと」を毎日楽しみ、家族や隣人との交流を大切にしてください。~

「働くこと」「かせぐこと」だけに集中し、食事、睡眠、休息、運動、交流を犠牲にしているのだ。それが大半の「あたりまえ」となっている。だから一瞬一瞬を楽しむ、好きにする、という心がけが必要なのだ。

~「金をためる」という目標のためにストレスをためて、その結果、病院や薬局に金を払わなければならなくなる。~

病気の原因のほとんどはストレス、と聞いたことがある。

~ストレスから逃げようとしないでください。ストレスはためさえしなければ問題はありません。その日一日のストレスを翌日に持ち越さない工夫が必要なのです。~

確かに何だってストレスに成り得る。ストレスがないのもまたストレスとなる。だから、ためないことが肝要。持ち越さない工夫を探っていこう。(R4.7/25記)