信念をつらぬく (幻冬舎新書) – 2013/1/30 古賀 茂明 (著)
「改革派元官僚が語る権力者との闘い方、心が折れない処方箋」と書かれていた。筆者は私と一回り年上だ。経済産業省に入り、公務員制度改革に尽力した。少し前にテレビによく出ていた人である。
~「人生における出来事で何がよくて何が悪かったかということは、死ぬまで分からない」~
今、よかったと思っていることも、よくなかったことになるかも知れない。その逆もしかり。結局、一つ一つの出来事に善し悪しの判断をその時々に下しても、途中経過に過ぎないのだ。
昨日、些細なことだが、警察にやっかいになった。明らかにこちらのミスであり、それは悪かった出来事だ。その出来事は起きてしまった以上、どうすることもできない。だから、それを少しでも「よかったこと」になるように努力して変えていくしかない。
~「人の命ははかないもの。自分も明日死ぬかもしれない」~
その努力する猶予が、死ぬまでに残されている、ということだ。
~ただ単に正しいと思ったことをやろうとしたら闘いになってしまうことが多かったというだけのことです。~
~自分が「格好いいな」と感じたり、「こうありたい」と願ったりする純粋な気持ちが強い信念を生むことはあるのかもしれない。~
筆者がどんな信念を持って闘ってきたのか、その原動力を学んでいけたらと思う。(R5.5/28記)