読書『働き方革命』Ⅱ

働き方には「自己イメージ」というのが大きくかかわっているようだ。

~あなたはあなた自身に「常に忙しい人」という自己イメージを与えています。忙しい状態というのが、あなたの「安定領域」なのです。働き方を変えたいと思いながら、あなたは古い自己イメージを持っているから、その安定領域に縛られている。新しい自己イメージを持ちなさい。そのために自己対話をしなさい。望ましい自己イメージを描く、自己対話を。~

現在の自分の立ち位置が安定領域となる。だいたい人は変化を嫌うものだ。AI機器の導入、学校統廃合など学校現場にも様々な変化が訪れる。変化を嫌いながら都合のいいものは変えろという。

ただ自己対話は必要だ。私も休職中、自然と自己対話をしていたのだろう。その結果、働き方について大きな転換ができた。しかし、常に忙しいことが安定領域である人に、自己対話しろといわれても、無理な話だ。膨大な時間がなければ自己対話はできない。

~自分が忙しいのは忙しがっている自分自身の責任だ、ということを言われてしまった。すべては僕自身が描き出す自己イメージのせいだと。~

~忙しいのが当たり前だという自己イメージを作り、それを繰り返していた。当然それが基準となって行動し、その行動が職場の雰囲気や働き方を形作っていた。~

忙しい、忙しがることに働き手なりのメリットがあるから変えられない。充実感であり、達成感であり、やりがい、働きがいともいえる。

~自分の自己イメージを書き換えることだ。今持っている「忙しくて当たり前」「忙しいのが充実している証拠」という認識を、そうではないイメージを繰り返すことで、塗り替えるのだ。~

自分としては多忙を「自己イメージ」につなげることは、ちょっと違う。労働者意識の低さ、就業規則や法令の遵守意識の低さ、そして「みんなそうしているから」という同調圧力が問題だと感じる。(R4.4/30記)