読書『「すり減らない」働き方』(堂見陽平)

「すり減らない」働き方 (青春新書INTELLIGENCE)  – 2013/4/2 常見 陽平 (著)

私は、すり減る働き方をして休職に至った。

黒板に向かいながら、「こんなに働いているのに、どうしてうまくいかないのだろう」「どうしてこんなに忙しいんだろう」と自問していた。

~企業側に非があっても、自分が悪いと思ってしまう。これぞメンバーシップ型の労働社会なのです。滅私がよしとされ、会社と長く付き合うために、忙しさや理不尽を受け入れてしまうのです。~

学校では労務管理などなされていない。管理職は年度当初に担任の業務を決めるだけで、担任教師がどう働こうと「放置」される。そして、学習指導、学級経営などに「不備」があれば担任の責任となる。担任が悪い、ということになる。

それが怖いなら滅私奉公せよ、長時間労働を受け入れよ、ただし結果は保証しないけどね。そういう世界だ。

~特にホワイトカラーの仕事は結果が出るまでの時間が比較的長いですし、非定型的で裁量性も比較的高いです。これが長時間労働に繋がりますし、ストレスなどの精神面での問題を大きくしている。~

我々担任の結果って何だろう。それは明日の授業かもしれない。子ども同士のけんかの指導かも知れない。行事かも知れない。長期的視野が必要でもあり、対処的でもある。多岐にわたり、複雑なのだ。

すり減らないように、本書をもう一度読み直していこう。