「いまを生きる」ための唯一の方法は決断である。決断の際の考え方は、「にもかかわらず」という考え方だ。
~「それでもなお、幸せに生きるための決断」「それにもかかわらず」幸せになるという決断である。自己実現している人は「それにもかかわらず」という考え方をする。~
この考え方、どこかで見たことがある、と思っていたら『〇に近い△を生きる』(鎌田實)にもあった。『「にもかかわらず」という生き方がわかってくると、おもしろい「別解」の生き方が見えてくる。「にもかかわらず」という生き方は自由にもつながる』と述べている。
「仕事が残っているのだから、やり遂げなければ」ではなく、「仕事が残っているにもかかわらず、すぐに帰る」である。「経験年数が長いのだから、仕事ができるはず」ではなく「経験年数が長いにもかかわらず、仕事はできない」である。その状態を気にせず、意に介さず、自分の選んだ道を行くということだ。やはり自己を曲げいたら自己実現などできない。
それは「自分の城」ということになるのだろう。
~会社だろうが大学だろうが、ノイローゼにならない人は「自分の城」を心の中で持っている。心の中に「自分の城」を持っているから社会の中で自分の位置が分かる。今あなたが休んでいるのは、「自分の城」を心の中に作っているのである。~
~自分の城を心の中に持っている人は、「自分はどうなってもやっていける」と思える。だから変化を恐れない。~
どんな状態にあろうと、それに左右されない、自分で決めることで「自分の城」が持てるのだ。