映画『私をくいとめて』

私をくいとめて (2020) 監督 大九明子

菓子パンを2つ食べて引き続き観賞。「いい! この映画いいですよ!」

アラサー女子のラブストーリーとあったが、それにとどまらない。30代前半のおひとり様女性の生きざま、内面が赤裸々に描かれています。自由を謳歌しているようでも悩み、苦しみ、闘う女性がそこにいる。それがかわいくもあり、こっけいでもあり、たくましくもあるのです。

主演ののんがぴったりのはまり役です。透明感たっぷりののんの魅力を満喫できるでしょう。『星屑の街』以来ですが、本作ののんの方が好きです。自己対話する場面が多く出てきますが、私はのんと会話しているつもりになって観ていました。

のんと言えば、やはりあの朝ドラを誰もが連想することでしょう。ストーリーの中盤でビッグサプライズがあります。そして自己対話の相手役、やはり君でしたか。さすがカメレオン俳優ですね。

自分が女性だったらきっと感動の涙を流していたでしょう。もう他館では上映していないのかも知れないけど、絶対おすすめです。