映画『カモン カモン(2021)』

カモン カモン(2021)C'MON C'MON  監督 マイク・ミルズ

GW前半最終日、座禅が終わるや否や、自宅で軽めの朝食を取り、隣市のシネマに向かった。本作は評価はそれほどだが、気になった作品であり、午後からは孫が来るので、ちょうどよかった。順調に会場に到着したがロビーが大混雑。やはり、ファーストデーは混むなあ。

評価どおり、面白くはない作品です。全編モノクロなのは、映画全体の色調の暗さを出したいからだろう。主人公は独り身、妹の家族は、旦那が精神疾患、息子もいろいろと問題を抱えている。社会的に成功とは言えない、弱者にスポットを当てているのだ。

主人公は、甥っ子を一時的に預かることになる。その主人公の成長物語だ。子どもにインタビューして回るのが主人公の仕事なのだが、他人の子どもの声ばかり聴いていて、甥っ子の声には耳を傾けないという批判なのだろう。そして、甥っ子も不安なのだろう。父と同じように精神を病んでしまうのか。家族はどうなるのか。自分はどうなるのか。

子どもは、不安なのだ。そして発達の途上なのだ。「おまえは、どう向き合うのだ?」と問われている気がした。(R4.5/1記)