読書『働く。なぜ?』Ⅲ

今回が最後だ。

~大江さんは私に、「やりたいこと」ではなく、「やるべきこと」をやりなさいというメッセージを遺してくれたように思っています。~

自分なりに、「やりたいこと」と「やるべきこと」の違いを考えていた。自分にとって「やるべきこと」は勤務時間内に行う仕事。「やりたいこと」は勤務時間を超えてでも自己実現のためにやることと思っていた。しかし、その後、本書を読み返したら、そうではないようだ。私が「やるべきこと」としていたものは、「やらなければならないこと」(Must)だったのだ。確かに、職場の一員として所属している以上、勤務時間内に行う仕事はMustだな。

~「やりたいことがない」と口走る人たちにとって今、必要なもの、それはこのWillからShouldへの眼差しの転換です。まさにShouldの四象限を通して「南」をのぞみ、そこに「命」を使う、そんな生き方が今、実は誰かれ問わず求められているのではないでしょうか。~

いきなり「南」が出てきて私も戸惑った。が、これは宮沢賢治『雨にも負けず』の「南に死にそうな人あれば~」の「南」である。「やるべきこと」に目を向けろ、人のためになれ、という生き方が求められていると。

~これからの時代はShould(やるべきこと)に命を使う、「使命の時代」とでも呼んでいるように思っています。~

今の自分の使命ってなんだろうか。もっと「世のため、人のため」を意識しなくてはならない。(R4.2/4記)