読書『潰れない生き方』Ⅲ

私が以前潰れたのは、担任という自分を否定されたからだな。

~人生において自分を否定されることは、何らかの意味があり、また大事なことともいえます。意味というのは「今の自分ではどこかに問題がある」というサインのことです。自分の生き方を変えろというサインなのです。~

私は潰れてしまってしばらく休んで、また復帰した。それからは「変わった」と思うところもあるが、根本的には「変わってないな」と思うところもある。

~10年20年と真剣に働いていれば何回かこのような転換点があっても当然だと思います。なぜなら誰しも本当はどこかのタイミングで「自分探し」が必要な時が来るからです。ずっと同じ自分のままでは生き残るのが困難と考えた方が自然です。~

変わったなと思う、転換点は何か。それは仕事に対する考え方が変わった。これまでは、子どもをどう成長させるかとか、どう力をつけるかとか、仕事の成果を子どもの変容で見ようとしていたのだ。しかし、今は違う。子どもを変容させようとはするが、自分が何をしたか、どれだけのことをしたか、仕事の成果を自分のしたことで見るようになったのだ。子どもがどうなったかではなくて、自分が何をしたか、というように視点が変わったのだ。それは、教師がどうしようと子どもが変容する限界はあるのであり、結果を子どもにだけ求めていてはこちらが疲弊するばかりだからだ。自分としてはやるだけのことをやる。それで子どもが変わらなければ仕方がないと思うようになったのだ。(R3.11/4記)