読書『人間関係のしきたり』Ⅳ

心に残った文をいくつか紹介したい。

~自分を好きになればいいのだ。自分をいい奴だなと思えるようになれば他人への態度もそのようになってくる。とりあえず自分を褒めること。いい自己像を持てるからいい人間になるのだ。~

自分を甘やかすな、とか、うぬぼれるな、と思ってしまいがちだが、自分を「好きになる」「ほめる」ことが必要なようだ。

~一流と言われる人物は自分の専門分野で必ず自己陶酔できる瞬間を味わっている。だからいい仕事ができるのである。自己陶酔できるものがあれば人生の風景は確実に変わってくる。何か一つ、自己陶酔できるものをもつといい。~

自己陶酔なんて大げさだと思うのだが、そこまでいかなくても自己有用感とか充実感というのは絶対に必要だと思う。正直言って今の自分にはそれがない。今の仕事は、自分の指導や教育活動の成果が見えてこない。2度目の特別支援学級担任だが、自分の見方が悪いのか、働きかけが不十分なのか。もともとそれを求めてはいけないのか。

~男はどこかでやせ我慢をする必要がある。それが男を磨くからだ。全体に日本人にこらえ性というものがなくなってしまったのは、やせ我慢を教えずに来たからだ。大人に我慢の心を思い出させ、子どもにそれを教えるには、不足の状態を作り出すことだ。~

上の問題も、それこそ「やせ我慢」が足りないのかもしれない。

ところでこらえ性も必要とは思うが、それ以上に大切なのは「足るを知る」ということではないか。「男は…」という切り口もちょっと古くないかな。(R3.7.25記)