読書『心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」 』Ⅲ

適応障害と診断されたわけだが、要するに軽症の「うつ」だったのだと思う。

うつ状態の時はどこにいようと自分が少なくともちょっとした「地獄」なわけですよ。究極的なことを言えば、状況が地獄なのではなく自分の中が地獄なのだと思った方がいい。~

「自分の中が地獄」というのは言い得て妙だ。状況の停滞にさらされ「自分はこんなに頑張っているのに」「なんで自分だけが」と自分を責め苦しむのだ。

~「うつというのは心を車に例えていうと、ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいる状態なんだ」~

状況を覆すために「もっとがんばらなければ」というアクセル、「もう十分だ」というブレーキ。両方が全開することで焼きついてしまう。

~自分がモヤモヤした気分に覆われていると思ったときに「とりあえず目の前のことにちゃんと取り組もう」と思い直します。そうやって自分がブレーキを踏んでいることに気づいただけでその瞬間にかなりブレーキが緩まります。行動を意識化するだけで心の持ちようが随分変わってくるんですよ。~

「目の前のこと」って「今ここ」だよね。「とりあえず」って大事だ。

私はもう深く考えないようにした。目の前のことにちゃんと取り組んでいれば、だいたいのことはなんとかなると思っている。与えられた時間(勤務時間)を、成果を度外視して全力で働く。時間外勤務をしている同僚と成果を比べない。評価は最低でいい。解雇されなければいい。