読書『閉じる幸せ』Ⅲ

長いこと同じ仕事をしていると、いろんな重荷がついて回る。組合やって、民間教育研究サークルやって、プライベートでは、バンド活動、映画、サッカー。前よりもっと、前よりも多く、と増やしてきた。

休職して、組合活動は身近なものだけに制限した。サークルもやめてしまった。

~「わが身の棚卸し」をしてみてはどうでしょう。柔らかく考え、軽やかに動くために、今の自分にとっての「要る、要らない」を峻別するのです。「わが身の棚卸し」は長い人生をしなやかに生きていくための知恵だと思います。~

自分もその転機は50歳を過ぎた時だった。

~50歳を過ぎたころからは一番大切なものを守るためには「あれもこれもはもうないな」と思うようになりました。無闇に走り回るのはやめようと思います。~

がむしゃらにやって、もうやり切ったと思っている。そう大きなことは考えない。

~なんだ、日本も東京も大したことないんだ、ということは私なんてちっぽけな存在なんじゃん。東京に帰ったらグズグズ言うのはよそう。何者でもない私を起点に人生を立て直そう。~

もう自分を前面に出すことはやめようと思う。ただのおっさんでいい。

ただ、棚卸しはしたけど、これは不十分な気がする。

~まずは自分自身と向き合うことです。自分は何がしたくて何をしたくないのか、自分自身を見定めることです。そのために必要なのが独りで考えることです。独りの時間こそがあなたを磨くのです。ぜひ独りでいることに強くなってください。~

独りの時、どうしても読書とかで時間を埋め合わせてしまうのだ。自分自身を見定める、これが課題だな。(R3.9/27記)