映画『MINAMATA―ミナマタ― (2020)』

MINAMATA―ミナマタ― (2020)  MINAMATA 監督 アンドリュー・レヴィタス

昨日はワクチン接種副反応でダウン。今日から復帰したのだが、研究授業、協議会があり5時間授業。子どもを帰して1時間年休をとる。今日は早く帰り、この映画を観ると決めていたのだ。久しぶりに隣市の映画館に車で向かい、スイーツにコーヒーをとり、しっかりトイレに行き準備万端だ。

高評価どおりの良作、感動作だ。一人の写真家にスポットを当て、水俣病という公害病にメスを入れていく。私はもう序盤のあるシーンで泣けてしまった。

水俣病、その名は知っていたが知識は教科書程度なのだ。実際を知ろうとしなかったし、知らそうとしない何かが働いていたかもしれない。外国から、それを知らされるなんて、情けなく感じた。国内のドキュメンタリーでは実現しないのだろう。まさに黒船だ。外国の世界的な名優を使った映画でしか、あからさまにならないのだ。

久しぶりに泣いた。ほぼドキュメンタリーだから結末はわかっているけど、公害に苦しめられた人々も少しは報われたと知って。そしてドキュメンタリーで終わらないところがこの映画の魅力だ。一写真家の情熱、苦悩、魂が観る者にひしひし伝わってくる。自分もまだまだ負けてはいけない、と正直、背中を押されたような気がした。絶対おすすめ。日本人なら、日本人だからこそ、見るべし!(R3.9/28記)