読書『流されて生きなさい』Ⅱ

禅僧らしい言葉がある。

~私は心がけているのは、湧き出た感情を一瞬で流してしまうということ。まずはいったん心から流してしまうことです。怒りの感情が生まれ、そして目の前の相手に強い言葉を投げかけたくなった時、心の中で「南無釈迦牟尼仏」と3回唱えるようにしています。ほんの数秒間でも怒りの感情を流すことで不思議と心は穏やかになるものです。~

私も職場で、子ども相手に感情が湧き出て、厳しい言葉をぶつけてしまうことがある。そして「しまったな」と後悔する。怒りの感情を持ち強い言葉で言い返した時点で、自分は子どもと同じ土俵に降りてしまっているのだ。

南無釈迦牟尼仏をググってみたら、「仏であるお釈迦様を信じてその力に従う、拠り所にする」という意味らしい。怒りの感情を自分でなんとかしようと思ってしまうことがよくないのだろう。

~「もう限界だ」と心が感じたのであればそれに従うことです。~

~「もうこれ以上無理」と心が叫んだ時にはそこから逃げてしまうことです。そして誰かに頼ってしまうことです。決して恥ずかしいことではありません。長い人生の中では当たり前のことだと考えてください。~

私も、「限界」「無理」と感じて休職した。早いもので復帰して2年が過ぎた。迷惑をかけたとか、負い目があるという感情はない。誰にでもあることだなと思っている。よく「逃げるな」とか「限界に挑め」とか言うけど、それは無責任だと思う。