読書『 自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』Ⅴ

心は感情とも言い換えられる。

~感情が大きなエネルギーを使うシステムだということは事実であり、変えられない。大切な命を守る仕組みなのだ。この感情が現代人には必要のない「生死に関わる極端なレベル」を想定して発動してしまうことが問題なのだ。~

人も動物である。命を脅かされるとき感情が発動する。命を脅かされることがほぼなくなった現代においては感情の発動がその人に大きな負担を与えてしまうことがあるということか。感情を制御することが難しいのは、現代という平和な時代に対応できていないということらしい。

~対人不安、怒り、自信のなさ、自責は相互に関連し、ムダな感情が増幅してしまいやすい。うつ状態になるとき、この4つの感情が苦しみの主体となっている。~

~怒りのデメリットは、血圧を上げることをはじめ、自分の体を傷つける。つい過剰に攻撃して後で後悔する。相手を委縮させ、相手の思考を止めてしまう。自分で自分の環境を厳しくする。長く恨まれる。怒りが長引くと疲れてしまう。~

思うようにならない時に怒る。怒っても仕方ないけど怒る。そうやって感情を爆発させるたびに失敗してきたな。もうそういう人間なんだと開き直っていたこともあった。開き直っても後悔することには変わりはなかった。

仕事といったん距離を置き、客観的に見ることで、怒ることの無意味さを少し分かるようになってきたと思う。