映画『パヴァロッティ 太陽のテノール』

パヴァロッティ 太陽のテノール (2019)PAVAROTTI 監督 ロン・ハワード

私は合唱経験者である。やはり「テノール」という言葉を聞くと素通りできない。そして某サイトでも高評価。『ジュン』の後、パンとコーヒーを腹に収め、鑑賞することにした。

上映が始まると、同列の端から、プラスティック包装のパキパキ何かを食べるかの音。10分ほどしても音が止まない。我慢の限界を超え、私は劇場を飛び出し、係員を呼んで「何か持ち込んで食べていて音がうるさいから注意して」と頼んだ。すぐに係員がその客に注意してくれた。果たして、主人公の歌唱力を十分味わうことができた。

誠に素晴らしい歌声だ。歌もすごいけど、生き方そのものがすごい。奉仕、社会貢献する、ジャンルを乗り越えて活動する、その姿は英国王室まで魅了してしまう。だが、一番すごいのは34歳年下の女性と結婚してしまうことだな。なんともかとも幸せだと思う。

劇中での彼の言葉「私は愛することを学んだ」が心に留まった。私も愛することを会得したら、彼に少しは近づけるかもしれない。