読書『すべての疲労は脳が原因 』(梶本 修身)

すべての疲労は脳が原因 (集英社新書) – 2016/4/15梶本 修身 (著)

ネットを調べてみたら、このシリーズが「実践編」「仕事編」と3冊目まで出ていた。それだけ支持を得られた本なのだろう。

~痛みや発熱と同様に疲労という警報を発し、それ以上の活動を制限するように働いています。疲労とは生物が生命を守るために体の状態や機能を一定に保とうとする働きです。~

疲労が積み重なると生命への危険が及ぶ。疲労は警報なのだ。疲労は生命の危険信号ともいえる。

~ヒトではあまりにも前頭葉が大きくなったために、眼窩前頭野で発した疲労感というアラームを意欲や達成感で簡単に隠してしまうことがあるのです。多幸感や快感に似た感覚が引き起こされるのです。~

~楽しく仕事しているときほど「疲労感なき疲労」が蓄積されやすく休まずに仕事を続けることで疲労は脳と体を確実に蝕み、果てには過労死に至らしめるのです。~

私は疲れているいないにかかわらず、勤務時間が終了したら仕事を切り上げる。時間を忘れて仕事に没頭していたころもあった。そんなときも「疲労感なき疲労」が溜まっていたんだろうな。仕事の楽しさで、危険信号が分からなくなるなんて、怖いと思うし、そこまでさせる「仕事」というものは一体何なのだろう。