読書8-1『無頼のススメ』Ⅶ

ゆっくり療養し、土日が過ぎようとしている。

~「目には目を、歯には歯を」という姿勢を持っておくのは人間として当たり前のことです。自分の家族や仲間が蔑まれたり、殺されたりするなら、まず「怒る」ということが大前提だと言いたいのです。~

「蔑む」は、「さげすむ」と読む。昔、仲の良かった女性に「私の友達を悪く言ったら許さないよ」と言われて驚いたことがある。自分のことならまだしも、友達の悪口を言われて腹が立つということに理解ができなかったのだ。昔から、自分の親兄弟をからかわれたこともないわけではなかったが、そんなに腹は立たなかった。

~そもそも怒りというのは、その人の品性なり品格、人として生きるプライドを守るための唯一の方法ではないか。~

とはいえ、最近の自分には「怒り」の感情が湧かないのだ。もしかしたら、自分には守るべきプライドとか、品性や品格が欠けているのかもしれない。

~無頼というのは、常に何かに対して、どこかで怒っている人間のことでもある。表に怒りを出さなくても、「自立した個」として怒るというのはとても大事。~

ずっと携帯もスマホも持っていないから自分は無頼だと思っていたけど、やはりそうではないようだ。もっと怒っていいのかもしれない。もっと怒りの感情のハードルを下げてよいのかもしれない。(R5.4/30記)