読書『ビジネスエリートの新論語』Ⅲ

気になった記述をピックアップしたい。

~魅力のある笑顔というのは一朝にして仕上がるものではなく、その人間のすべてを表現するものとして人格内容のあらゆる集積が裏打ちされている。魅力ある笑顔はサラリーマンにとって多少の才能よりもはるかに分のいい天禄というべきだろう。~

魅力ある笑顔。自分は魅力ある笑顔をしているだろうか。どんな笑顔をしていようと、それが自分の人格の集積なのだから、笑顔を意識したって仕方ないか。自分の人格を高めなければ。

 

~サラリーマンとはいわば家庭業なのだ。楽しい家庭を作るためにのみ彼らは昼間アクセクとはたらく。家庭を度外視してサラリーマンの人生はどこにアクセントがあるのか。サラリーマンは家庭にコンパスの針を置いて円を描く人生者だということを忘れてはならない。~

~「~主にせよ、農夫にせよ、その家において平和を見出すものは最も幸福な人である」(ゲーテ)~

楽しい家庭かどうかわからないが、私も家庭を大切にしながら働いてきたつもりだ。私が二十数年築いてきた家庭も、もうすぐ一つのピリオドを迎える。下の娘が離れ、相方と二人だけとなるのだ。それを機に、先日ハードディスクにたまった家族の写真を整理し、アルバムにまとめた。何とも言えない寂しさが込み上げてきた。