映画『怒り』

怒り (2016) 監督 李相日

コロナの影響?で特別上映されていた。2016年封切り当時はそんなに興味を持てなかったのだが、某サイトの評価が高かったので鑑賞を決めた。仕事を2時間早く切り上げて市内の映画館で鑑賞した。

超大作といっていいだろう。なぜなら、日本の俳優陣の総力挙げてのキャストだからだ。大河ドラマ級、日本アカデミー賞級など名だたる主役級がゴロゴロと出てくるのは圧巻だ。しかし、そうせざるを得ないようなストーリー展開だとも言える。

タイトルは『怒り』だが、怒りに翻弄される人々の描写である。怒りの原因自体は、私が思ったほどではなくやや肩透かしの印象だ。しかし、舞台の一つは沖縄でもあり、すると怒りの根源もやはり「それ」になる。広瀬すずちゃん、そんな役もやっていたのね。

朝ドラ『エール』の古山裕一の弟役で話題の佐久本宝が出ている。朝ドラでの彼の暗い演技はとても真に迫っている。本作品で彼の演技のルーツを感じた。彼は森山未來から学んだんだと思った。

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