映画『梟ーフクロウー』

心ではなく、魂が揺さぶられたのだ

梟ーフクロウー 2024年2月9日公開-118分-サスペンス 監督 アン・テジン 制作国 韓国

今日は先週の土曜日の代休。午前中は家で歌ボラの準備、カフェモーニングを済まして隣市のショッピングモールへ。楽器店に寄ると珍しく国産ビンテージギターが飾られていた。一瞬心惹かれるも思い直し、シネマに向かった。

メチャクチャ面白かった。正直、今年のナンバーワンだと言い切りたい。まず、ストーリーが秀逸だ。進行のテンポがよく、間延びや飽きのような部分は全くない。そして、登場人物それぞれの演技が上手。邦画でもないのに、各々の人物の心情がビンビン伝わってくる。さらに、息子のために生き抜こうとする者、生きるために息子を殺してしまう者という対比も見事だ。

この作品に「見える」「見えない」ということに対しどう向き合うのかを突き付けられたようだ。主人公の最後のセリフ、「何が見えていますか」。自分は本当に見えているのだろうか。自分が見ているものは何だろうか。

久しぶりに号泣してしまった。心が動かされたのだとは思えない。たぶん魂を揺さぶられたのだと思う。まだその余韻が残っている。(R6.2/19記)