読書9-7『反省させると犯罪者になります』Ⅴ

真の反省は感情の吐露から始まる

まさに春のような一日だった。ジョギング通勤でもヒバリの鳴き声を聞いた。

週が明けて、自分がやらなくてはならない仕事が一気に噴き出してきた。「だいじょうぶ、できる。それも、勤務時間内に」そう、言い聞かせた。

~彼らは「愛してほしい」と素直に表現した経験がない。素直に愛情欲求を表現できなかった理由は親が彼らの愛情欲求を受け止める人ではなかったからです。~

彼らというのは受刑者。誰しもなかなか「愛してほしい」とは表現できないだろうな。親が子どもの愛情欲求を叶えられないというのも家庭環境の一つなのだ。恵まれない家庭環境が犯罪を引き起こすということ。

~自分を大切にできない人間は他者を大切にすることなどできません。逆に言えば、自分を大切にできるからこそ、他者を大切にできるのです。自分を大切にできない理由は自分自身が傷ついているからです。~

私には「自分を大切にする」ということがよく分からない。自分を大切にしないというのは、自暴自棄になるということか。自分を大切にするというのは、自己中心的にならないだろうか。自分を大切にしすぎて他者を傷つけてしまう場合もある気がする。

~真の反省とは自分の心の中につまっていた寂しさ、悲しみ、苦しみといった感情を吐き出せると自然と心の中から芽生えてくるものです。~

まさに待ちの姿勢だ。まずは感情を吐き出させること。感情を吐き出すことも、表現の一つ。感情表現が苦手な者に対してもやはり待つしかないのか。(R6.2/20記)