読書9-7『反省させると犯罪者になります』Ⅳ

刑務所での務めが犯罪のパワーアップにつながるだろうか

休みの日は特に早く目覚める。4時過ぎに起床して、少し読書してから、座禅に行く。いつもなら映画を見に行くところだが、正直言って面白そうなものがやっていない。なんとなく時間が過ぎる休日もあるということ。

~今実際に学校現場で行われている生徒指導が「犯罪者」を作っている可能性もあります。しかし学校現場では依然として「問題行動→反省→固い決意→指導終了」という流れになっています。~

実際に自分の教え子が犯罪者になったという経験はないのだが、「自分の指導のために犯罪者になるかも知れない」「つねに自分の指導について見直す、問い直すこと」という客観的視野は持つ必要があると思う。

~入所している時「まじめに務めていること」が受刑者の心に重大な影響を与えているのです。まじめに務めることは、自分の思いや感情を誰にも言わないで抑圧することになります。それが長く続けば続くほど、抑圧は大きなものとなります。そうすると彼らは抑圧している分だけパワーアップして出所していくということもできます。~

犯罪者の方には、せめて刑務所内ではまじめに務めていただきたいな。まじめに務めさせることで出所した時にさらに大きな犯罪をするのであれば、刑務所の在り方自体を考え直さないといけない。

~刑務所が「福祉の最後の受け皿」と揶揄されるのはこうした問題が背景にある。刑罰は長ければ長いほど、罰は重ければ重いほど、それだけ人を悪くしてしまう。~

刑務所が更生施設の体をなしていない、生活保護と変わらない部分があるということを言いたいのだろう。長い刑罰、重い罰が人を悪くしてしまうのかもしれないが、長い刑罰、重い罰が犯罪の抑圧効果になっているとも言える。