読書9-5『日本語教室』(井上ひさし)

物を教えるには脳が生育する15歳まで

日本語教室 (新潮新書)  – 2011/3/17 井上 ひさし (著)

視写期間 2019年10月24日・25日 視写量 3ページ

筆者については『ひょっこりひょうたん島』の作者、くらいしか知らない。

15歳ぐらいを過ぎると、どんな言葉も覚えることはできないということです。言葉は脳がどんどん生育していくときに身につくものなのだ。~

これは言葉だけに限ったことではないのだろう。知識や能力のほとんどは15歳までの成長期にしか身につけられないのではないか。

母語より大きい外国語は覚えられないということ。英語をちゃんと書いたり話したりするためには英語より大きい母語が必要なのです。~

母語とは「幼少期の生活環境から最初に習得した言語」と書かれていた。ちなみに母国語は「自分の属している国の言語」だということだ。

~ものをしっかりと考えるためには、われわれが自覚しないうちに、脳の発達と同時に、脳の一部として繰り込んできた母語を土台に考えるしかないのです。~

土台となる母語をしっかりさせないと考える力も身につかないということ。だから15歳ぐらいまでは、母語、日本語を徹底的に教え込めということか。(R6.1/25記)