読書9‐1『ひとりぼっちを笑うな』(蛭子 能収)

ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21) 新書 – 2014/8/18 蛭子 能収 (著)

視写期間 2019年10月7日~10日 視写量4ページ

学級を作るからいじめが起こる、そもそも学級って必要なのだろうか

読書ブログもついに9冊目に達した。筆者の印象はバス旅と認知症。そういえば前回も漫画家だったな。

~人は自由でいることが一番いいと思う。そのためには「群れ」のなかに自分の身を置いてはいけません。なぜかって?それは無言の圧力を感じるのは、その人が「群れ」の一員でいるからです。~

確かに群れの中に自分を置くと、周囲の顔色を窺わねばならない。でも逆に群れの中にいると、ぼっちにならない安心感は持てる。ちなみに自分は全くの一匹狼である。

~友達が集まると必ず誰かがはじき出されるのが群れの特性。人間の本来的な部分に潜む、ものすごく恐ろしい闇の部分だと僕は見ています。~

~いじめっていうのは、大体集団でやるものですからね。共通な敵を作ることによって、その歪んだ絆を深めていくわけです。グループになってよいことなんてひとつもないんじゃないかな。~

集団をつくれば、誰かがはじき出される。誰かがいじめられる。それはそもそも人間の特性なのだ。なのに、学校ではまず学級という集団を構成する。担任は学級づくりを求められ、そしていじめを未然に防ぐためにアンケートや面談をさせられる。いじめ対策の会議も行っている。それでもいじめが起こったらその対応に多大な労力が費やされる。その子を担当する「担任」は必要だと思うが、「学級」という制度って本当に必要なのだろうか。(R5.12/5記)