読書9‐3『子どものケータイ-危険な解放区』Ⅴ

流行性の体調不良は回復したが、それ以前から続いている左足付け根から腰へかけての痛みは相変わらずだ。張り切ってアンクルウェイトを使い過ぎたのだろうか。この寒さではすぐに治りそうにもない。といいながら、今日もジョギング通勤。寒空に晒されるだけで疲労度は大きい。

~ケータイは現代の思春期の子どもが手にした史上最強の遊びメディアなのである。もちろん最強のパワーを発揮するからには注意して使わせなければ火傷もする。リスキーなメディアでもあるのだ。~

スマホ使用の悪影響を調べてみた。集中力や能力の低下、視力低下、睡眠障害やうつなど心身の不調、と挙げられていた。掘り下げていくと、まだまだある感じだ。だが、それは調べようと思わなければ、表面には出てこない問題なのだ。電話、ゲーム、支払い、その他便利な機能がたくさんついている。だが、どう使うかについてはまったくの個人に任されているのだ。

~問題解決のための委員会をいくつも立ち上げたがそこに携帯電話業者を入れたために教育関係者は業界語、専門用語にかく乱され、原因の理解や本質理解をできないままごまかされてしまった。~

教育関係者、情けないなあ。「こんなことも分からないのか」と思われたくなくて、プライドが邪魔したかもしれんねえ。

~教育関係者が「子どもに携帯電話など持たせないほうがいい」などと発言しようものなら、「景気が悪くなるがそれでいいのか」とか「携帯電話の普及は国策だ」と脅されたりする。~

現在の総理大臣も二言目には「経済」である。経済を優先すれば、誰しも納得すると思っている。経済よりも教育が大事だ、という政治家は一人もいないのではないか。

~問題の解決を国や企業任せにせず、地域の大人自らが汗をかき努力する過程で、親や教師に相談してみようと子どもたちに思わせるような地域社会を作る必要がある。~

結局最後は自分なのである。情報機器に呑み込まれず、その誘惑から、自分を守る、家族を守る、生活を守る。その意志が必要なのだ。(R6.1/16記)